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ちょっと基地のことで

ちょっと基地のことで

米軍再編問題で揺れる沖縄について、朝日新聞と沖縄タイムスの世論調査の結果が出ていました。基地の問題については、確かに日本の国防上重要な問題でありながらその負担が沖縄に偏っているというのは事実だと思います。

もちろん、沖縄が国防上の重要拠点であるのも事実ですが。それを差し引いても集中しすぎかなと私も思います。

が、この世論調査はちょいと違うかなと思いましたのでエントリをば。

asahi.com: 辺野古崎案、県民の72%反対 沖縄タイムス・朝日調査 - 政治
辺野古崎案、県民の72%反対 沖縄タイムス・朝日調査 

在日米軍再編の中間報告で日米が合意した普天間飛行場のキャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市辺野古崎)への移設案に対し、沖縄県民の7割以上が反対していることが朝日新聞社と沖縄タイムス社が共同で実施した世論調査でわかった。一方、辺野古崎案を拒否する稲嶺恵一知事の米軍再編に対する姿勢は7割近くが評価している。日米合意案への県民の反発は強く、国による今後の説得は難航が予想される。

中間報告から約2週間後の11月12、13の両日、沖縄県の有権者を対象に電話調査した。

辺野古崎案については「反対」が72%で、「賛成」は15%にとどまった。「反対」と答えた人のうち、31%が「自然を破壊する」を理由に挙げ、「沖縄の基地削減につながらない」29%、「地元の意向を聞かずに決めた」20%、「新たな基地被害が出る」15%と続いた。

また、辺野古崎案に「反対」と答えた人に、普天間の返還問題をどう解決するのが最も望ましいかを尋ねたところ、「ハワイグアムなど米国へ移設」が84%を占め、次いで「本土へ移設」10%。「従来案通り辺野古沖へ移設」と答えた人は2%だった。

一方、日本政府と稲嶺知事の基地問題に対する取り組みを巡っては対照的な結果が出た。基地の整理・縮小について、政府の取り組みを評価するかとの問いには、72%が「評価していない」と回答。「評価している」の13%を大きく上回った。

これに対し、稲嶺知事の米軍再編に対する取り組みについては、67%が「評価している」と回答。知事を支持する人の割合も64%に上った。調査方法は若干異なるものの、知事の支持率は初当選から約1年後の99年12月に実施した調査では43%、昨年9月の調査では55%で、今回はさらに伸びた。

沖縄の人達の多くが反対しているだろうことは想像に難くないですから7割以上の人が反対というのもむべなるかなと思います。

ところで、この反対の内訳なのですが、

>「自然を破壊する」=31%

>「沖縄の基地削減につながらない」=29%

>「地元の意向を聞かずに決めた」=20%

>「新たな基地被害が出る」=15%

となっています。筆頭にあるのが、自然破壊なのですね。

勿論自然は大切です、破壊されたものの中には再生でいないものもあるでしょう。が、もし自然を破壊しないということが可能だとすれば、担保されれば、この人達は反対ではないということもできると思われます。

また、3番目にある地元の意向を聞かなかったには、進め方自体に問題があると思うのであり、基地移転に関して手順を踏めば必ずしも反対しない人も含まれると考えられます。

2番目の沖縄の基地削減に繋がらないはどうでしょうか?
これは、別の場所が削減されれば移転そのものは止む無しと考えているということでしょうか?普天間からの移転が削減に繋がらないという考えに立脚しているのでしょうが、彼らの意に適う削減が盛り込まれれば移転そのものは反対ではないということもできはしないでしょうか。

となると、最後の新たな基地被害の問題なんですが、これは賛成の人達と同じです。がこれも、今までの米軍が起こした数多の問題に対して再発を防止する(例えば犯罪を起こした場合、身柄の引渡し及び裁判を日本で行うとか、それによって米軍の活動にある程度制約を課すとか)を整備することで地元の方の不安をある程度は軽減することができるのではないかと思います。

今回の政府の対応はプロセス的に拙速だったと考えられる部分が多々あります。国防の問題であっても、地元の意見を汲まずに進められるものではないのは明らかで、それが却ってことの進捗に影響を及ぼすのであればなおのこと、慎重に根回しすべきだっただろうと思います。

本質的な問題は、なぜ沖縄に基地を集中させねばならないのかということではないでしょうか。そこに必然性があれば、確かに地元の人には大いなる負担でしょうが、国としての存亡がかかっているのなら、その地元の人達を含めて日本国民全員の安全のために理解してもらえるのではないでしょうか。
有事となれば、自然はいとも簡単に破壊されます。それを抑止するための自然破壊とどちらに重きをおくのか。

沖縄を基地で固めなければならない元凶は何なのか、どこなのか、それこそ問題にすべきことでしょう。マスコミ、特に朝日新聞などは、基地そのものを悪しきもののように言いますが、基地をおかねばならない元凶に対してはダンマリを決め込みます。世論調査の中に入れて欲しいのは、沖縄の人達の国防意識です。潜在かつ顕在的脅威の中で、沖縄の人達は果たしてどれだけ危機感をもっているのか、それを解消するための方策として基地問題はどうあるべきか、それを調べることが重要なのではないでしょうか。

>普天間の返還問題をどう解決するのが最も望ましいかを尋ねたところ、

>「ハワイやグアムなど米国へ移設」が84%

>「本土へ移設」10%

>「従来案通り辺野古沖へ移設」と答えた人は2%

普天間からの移転に反対している人達の中に2%とはいえ、辺野古沖移設という人がいるのは奇異ですね。
この設問の中に代替地を設けること自体に反対というのがないのはおかしくはないでしょうか?この設問では、場所はともかく、どこかに普天間の代替施設がいるということでは反対派も了解しているということになりますが、本当にそうでしょうか。

どこかにはなければならない、

が、辺野古沖だと自然が破壊されるから、反対。

が、沖縄に代替地を設ければ基地削減にはならないから、反対。

ということですか。
自然が破壊されず、沖縄以外であれば、基地そのものの存在は否定しないという県民の意識が見えてきます。これは基地の存在は必要であると認識している証左ともいえます。

自然破壊を理由に上げた人達は、ハワイやグアム、若しくは沖縄以外の日本のどこかでも同じ理由で反対するのでしょうか?反対派の半分弱を占める自然破壊反対派の多くがハワイやグアムならいいと答えているのは、どうなのかなと思ってしまいます。

お前の田舎に基地ができるとしても、お前は何も気にしないのか、と言われると所詮は基地の存在を意識することなく、沖縄の人達の日々の苦労に上に胡坐をかいて生活した私の竹林の清談的な物言いに過ぎないのですが、

基地に依る自然破壊がその理由ならば、その対応にその他地域への移設が大半を占めるのは、何となく違和感を覚えます。

勿論それは設問の不備によるところが大なのでしょうが。


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コメント 6

abusan

設問が不備なのは朝日新聞の故意だと思いますね。
読売だったら工夫すると思うのですが。
by abusan (2005-11-16 01:54) 

peaceplusocean

するどい洞察ありがとうございます。
たしかにこの設問不思議ですね。
沖縄の基地縮小というときに、沖縄からなくなればいいのかという点と、基地無しで食べていく体力をつけようとしているのかという点を、考えてしまいます。
http://doglovers.seesaa.net/
by peaceplusocean (2005-11-16 15:22) 

あんとに庵

私は基地だらけの島の隣の島にいたりするわけですが、よく上空を飛行機が飛んでいくのが見えますですね。昔近くの珊瑚礁に落ちたこともあるらしいよ。なもんで沖縄本島の方は気の毒だなぁといつも思います。なんせ基地の中はすごく優雅な土地利用しているのに沖縄県民はごみごみとした狭い所に押しやられていたりとか、基地の性で渋滞する構造とか、質の悪い兵隊の犯罪とか挙げればキリがない。
基地は何処にいったって結局自然破壊されるシロモノなわけで。それをまぁ沖縄が全てかぶっているのも気の毒なのだが、じゃ基地がなくなると実は本土の観光資本が入ってきてリゾートホテルを立てて自然破壊されてしまうというわけですので、まぁ自然破壊という理由は根拠が薄い。
わたくしは実家は横浜なので、これまた厚着基地からの飛行機が上空をいつも飛んでいる。やっぱり近くの住宅街に落ちて人が死んだ事件がありましたよ。どうも基地の近いトコに住む宿命らしいよ。
by あんとに庵 (2005-11-19 00:54) 

犬笠銀次郎

こんばんは、犬笠銀次郎です。

大手メディアの報道は最近はほとんど知らないですが、沖縄が他地域に比べて多数の基地を抱えているのも事実でしょう。とはいえ、沖縄の基地が地元の経済に多大な貢献をし、その基地=「アメリカの傘」の下に我々がいるのも他ならぬ事実。その基地を何とかせいと言うなら、「対米ケツ舐め」を止めなくてはならない。

しかし、日本政府は「ケツ舐め」を止めない。所謂「親米保守」:「アメリカ様についていけば全部安心だ」「自分は沖縄に住まないから大丈夫」など。批判する所謂「左」も基地をどかした後の経済・防衛的問題を議論できない。経済の話をすれば「観光や地場産業があるから大丈夫」、防衛の話をすれば「不戦の誓いをすれば大丈夫」。

国民がこんなに単細胞である限り、沖縄の方々は幸せにはなれません。

http://ginjiro.nomaki.jp
http://ginjiro.blogspot.com
by 犬笠銀次郎 (2005-12-30 18:09) 

あんとに庵

お〜い。基地はどうでもいいから。。。お元気ですかぁ〜〜〜〜〜?
by あんとに庵 (2005-12-31 19:43) 

FD3S

犬笠銀次郎さん、いらっしゃいませ!
コメントどうもありがとうございます。
頂いたコメントの返事が年越ししてしまい、大変失礼致しました。
更新はまばらになると思いますが、本年も宜しくお願いもうしあげます。

基地の問題について書いたこのエントリは、その状況を慮れない自分とさりとてそれを感情的に可哀想と言えない自分といるなと思うままに書きましたので、今ひとつまとまりに欠けています。
仰るように、日米同盟への依存は過ぎれば危険ですが、その影響を完全に排除するのも危険であると思います。
基地がその場所に依存する形で戦略が構築される以上、地の利的に沖縄はどうしても不可避な場所のように思います。基地の総面積を単純に分散させればそれでいいというものでもないでしょうし。
が、まるで基地がない場所と基地に生活が脅かされている地域が同じ安全を享受しているというのもおかしいなとも思います。
国家戦略ではありながら、地域との融和も必要となるであろうこの問題は、沖縄の人だけでなく、日本人全体の関心事として考えねばならない問題だと痛感しました。
by FD3S (2006-01-11 21:55) 

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